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2019年09月

わん

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なんのわんこだか忘れたけれど(犬種のことね)

いつかのペットショップで出会ったわんこちゃん。

目黒川で花見したときの、近くのお店だったかなー。

この子は、こちらが抱っこしようとしても、するするとぬけていくんです。

 

息子がこうして抱っこすると、少し安心してじっとしていましたよ。
ちょっとだけの時間ですが…




最近は、イベントの事前打ち合わせや会合が続いています。
そんななか、お会いできた作家さんが飼われている、わんこちゃんの愛らしい写真を見たり話をきいたりして、ふとわたしも絵に描きとめたくなりました。

個人的にも尊敬している福岡の親しい作家さんに、博多バスターミナルの紀伊国屋書店の児童書担当さまを紹介してもらったりもしました。

ありがたいことでした。


文庫コーナーでは、つばさ文庫「星のカービィ」シリーズ近刊の五話分が、それぞれ何冊も平積みになっていました。お客さまがよく買われていくそうです。

つばさ文庫にはさまれている(あれはなんというものでしょう、出版社さんの差し込みの…)カービィ絵本のCMカットもお見せしつつ、絵本版もよかったら置いてください、とお願いしてまいりました。

思いがけずお目にかかれてうれしかったです。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

今週末もぼちぼち出かけてきます。

 

 

ソーサク部屋   2019/09/19   xyz

風をつかまえた少年

 

台風が関東に近づいていますね。通勤通学時間にかかると思いますのでくれぐれも安全にお過ごしください。なんなら、時間をずらすとかお休みできるといいですね……!

 

原稿を一本あずけられたのと、義母が落ち着いてきたので、KBCシネマ上映の「風をつかまえた少年」と「存在のない子供たち」を続けて鑑賞してきました。どちらも、この夏、映画館で観たいと思っていたものですが、どちらかというとレバノン発信の、俳優の男の子もシリア出身と前情報で聞いていた「存在のない子供たち」(原題:カペナウム)は必ず観ようとチェックしていました。

もう一方の「風をつかまえた少年」は最終週ギリギリの上映でした。久しぶりに見逃さなくて良かったと思えるほどの作品でした。(もっと早くに観て、福岡の周りの人にも伝えていたらと悔やまれます)

 

「風をつかまえた少年」は、実話を元に映画化されたもので、アフリカのマラウイを大干ばつが襲い、それを一人の少年の発明力が救った話でした。……と簡潔に書くだけだと、サクセスストーリーだよなーと穿って観ない人も多いかもしれませんが、いやいやそんな先入観はぬぎすててください。

わたしが注目したのは主人公ウィリアムのお父さんです。

 

ウィリアムのお父さんは、これまで器用に生きてきた人ではありませんが(例外は美人のお母さんをお嫁さんにできたことぐらい、と思わせるセリフはある)ウィリアムにとって別に悪いお父さんではありません。一家を守ろうとする真面目でひたむきなお父さんです。でもそのお父さんの性格により、大干ばつで追い詰められる家族をさらに追い詰めていってしまう流れがきちんと描かれていて、そこがわたしはとても良いなと感じました。一家をほろぼすのは悪いお父さんばかりではない…というのがですね。

 

ひとつを例にあげれば、中盤、ウィリアムのお父さんは、貧困にあえぐ家族を救うためと街へデモに行こうとする群衆のトラックに乗ってしまいます。その留守中、お母さんと姉だけ残された時間に家は村人に襲われ、やっと収穫したばかりのわずかな不出来なトウモロコシまで根こそぎ持っていかれてしまいます。

そのあともお父さんは、かたくなに目の前の乾いた畑を開墾しようと必死になるばかり、ウィリアムが学習し村を救えると確信したことを(想像と理解がおよばなくて)なかなか受け入れられませんでした。

それは見たまま聞いたままをすぐうのみにしてしまうこと、自分のなかの先入観、父親としての威厳、そうしたものがジャマをしていたんですね。

 

遠いアフリカの、約二十年前に実際に起こったできごとですが、わたしはリアルに”いま”のわたしたち周辺、とくにネットのなかに同じあやうさを感じました。

‬ ‪拡散されやすい言葉の一片だけを利用したり判断しているうちに、多くのウィリアム少年(のような光ある人)を追い詰めている気がしてならないのです。マラウイの村はまだ雨ごいが信じられている? のか? という描かれ方は現代人への警告のようにも感じました。

 

例えばその人が10の発言をして、ひとつ大きく間違っていたとしても、残りの9の力で未来が開けるかもしれないものを根こそぎうばっていくようなこと、これまでに、心当たりはないでしょうか。

その結果、結局、自分たち自身がどんどん苦しいところに追い詰められていないでしょうか。

大人の感情的なふるまいをマネした子供が同じようなことをせまい教室で展開していないでしょうか。

そんなあやうさをこのところずっと感じています。
そうした思いに答えてくれる映画でした。

 

わたしの感じたことは映画のなかのほんの一部ですから、まだ上映中の地域の皆さんはこの映画を観て感じたことを教えてほしいなあと思います。

日本でも、ご本人の著作の翻訳版と児童書が出ているようです。(もしや児童書界隈で読みのがしていたのはわたしくらいかもしれませんね……もったいなかったです)映画と出版物がどう違うのか読むのもこれから楽しみです。

「存在のない子供たち」ももちろんおススメ作品です。

 

(移動中にざざっと書いたものをとりいそぎアップしました。あとで気がついた誤りや不足分は修正を入れますゆえ)

 

ソーサク部屋   2019/09/08   xyz

最古のイエネコ

 

 

たいへん遅ればせながら、残暑お見舞い申し上げます。

 

8月後半から義母がきゅうに体調をくずして心配していました。

夏バテかなと思いつつ、食欲が全くないのが問題で、どんなときも手抜きの料理を食べるのだけはイヤな人なのに台所にも立たないので、こりゃおかしいな〜 と毎日ようすうかがいしてました。‬

ふだんは気の利く嫁ではありません。なるべく自分で動いてもらい、なるべく構わない嫁でいます。たぶんそのほうがおたがい長く健康でいられると思っていたんですね……

それで、かかりつけの病院で点滴をうってもらったりするんですが、あれは一袋50キロカロリーくらいなんですって。

ふた袋してもらうほど本人に体力はなく、またむりして消化させるのも体力つかうだろうという状態だったので、最低限のブドウ糖を摂ってもらうのと(スポーツ飲料やゼリーもおいしくないとイヤがるほうなのです、だからほんとに少量ずつ)、あとは横になってもらってました。

その間、5日ほど。

義父ひとりくらいの食事ならとふだんより多めにつくった極々かんたんなおかずを分けて差し入れしたりしていました。

すると、思いがけないことが……

 

わたしの料理を義父がおいしいとほめるのをきいて義母の料理熱が再燃したのでした。


元気なときの義母はとにかくグルメで、自分の気に入った料理やレストランの料理レシピもシェフから貪欲に聞き出そうとするくらいなんですよね。その兆候がみられ、昨日はまだ口でいうだけですが、あれ作りたいこれ作りたいというような話も出ていました。

こうなったら、一安心です。

 

ちなみに差し入れは、シンプルな野菜炒めや豚汁などでした。
 

 

さてさて。9月はいろいろ予定も詰まっています。

とりあえず当面は予定を変更しなくてすむことにも安堵しています。
遠方の方とも、どこかでお会いできるかもしれませんよー

あらためましてお世話になります。どうぞよろしくお願い申し上げます。



画像は、フィールドワーク中の下の息子から届いたものです。
ツシマヤマネコの話を書いたの、きっと、憶えていてくれたんですね。とてもうれしかったです。

読んでいただいた方はお気づきでしょうが、あの本、誤植が多かったので直したかったのですが、そういう本に限って売れないんですよね。

たいていの本は重版していただいているので、直したかったです。ごめんなさい。


むかしは対馬海峡も大陸と陸つづきだったこと、ネコ(の骨)たちが教えてくれますよね!


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引用:国立歴史民俗博物館資料 https://www.rekihaku.ac.jp/

ソーサク部屋   2019/09/03   xyz