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旅ポート

気分は城城

 

今年最初の旅ポートです。

 

昨年の今日はどこどこにいました。

――の出だしでデンマーク上陸日(5日)と合わせたかったのに、あっというまに過ぎとりました。

いろんな意味で思い込みのギャップを楽しめたデンマークという国です。

 

まず、飛行機で首都コペンハーゲンに着いての感想は、寒い!

これまで優雅に旅しているなあと思われたこともあるかもしれませんが、荷物は自分が背負える(あと機内の重量制限)までとし、背中にはずっと重たいザックがありました。 預け先や荷台などに離れておくときは、盗難防止のために何かにからめてのワイヤーロックです。

トレッキングシューズ。アウターはスキーウェアをアレンジし、口元にはマスク状にかぶさるニット帽で対処していました。それでも冷えました。冷え性もあり……

そして、日が悪かったのもあるのでしょう。雨は降りやまないしとにかく視界が悪かったです。気温が低いとスマホも不機嫌か? というくらいなかなか発揮をしてくれません。

 

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その日のニューハウン。ネットやガイド本上とは違い、がっかりさせてしまうかもしれない。

 

ただ、わたしが向かったのはこの国のほんの一部。限られた日程のうち、翌日はコペンハーゲンを主軸に南西と北西と北東の名高いお城めぐりや歴史建造物見学が中心だったので主観もピックアップレベルだと思いますゾ。

 

雨天のなか、三方を一日で周るのは少しハードだったんですが、あらかじめ電車からのバスルートを頭に入れれば大丈夫。 もうひとつ気をつけなければいけないのが、デンマークはゾーン区分によって運賃が変わるという点です。 これは、日本のサイトなどを検索してこまかに調べていましたが、実際、移動ひとつ、頭使いました。

 

お城のなかで内装や調度品を見るのに個人的おすすめなのは、ヒレレズのフレデリスクボー城。”ボー”が城という意味らしいので、”城城”みたいになるのはご容赦。 ルネッサンス様式の、こちらの大広間(Riddersalen) のうつくしさは圧巻でした。

スウェーデンとの攻防の歴史もわかる絵画もありました。大広間の中央で、しばし寒さを忘れツーツーとダンスもどきをしてしまったわたくしです。

下の画像は、17世紀初めの電気のない時代のふいごのオルガン。「人力オルガン」と呼ぶ人もいるみたいですね。

 

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↑説明を読みたい方はクリック! 

 

一方、スウェーデン大陸からわずか4キロの海峡に建つクロンボー城は、かの「ハムレット」の舞台のモデルということで有名ですが、まるで海上にあるのでは? というくらい、見えているのになかなか辿りつけないお城でした。

なかは驚くほど質素。奥の部屋にはローレンス・オリヴィエ、ジュード・ロウなど歴代のハムレットを演じた役者のポートレートまであり、よほど展示にもてあましているのかと思ったら、この部屋で生の演劇も行われていた(のですか?)らしいですね。その意味では豊かで豪華だなあと思いました。

 

お城周辺を歩くと号令と軍靴、大砲の音が響きわたってくる演出もありました。 あと、時間があれば、深いドック跡を利用して建てられた海事博物館も忘れずにお立ち寄りください。

 

この日の歩行数をアプリでみると、23531歩。一日に 17.3キロ歩いていますね。

 

旅ポート   2020/03/09   nao -otsuka

イル・ポルチェリーノ

 

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一年のしめくくりのアップは何にしようかなあと迷いつつ、この一枚を。

 

鼻を触ると幸せになれるという仔豚(イノシシ)さんらしいのです。

気になる方は「イル・ポルチェリーノ」(イタリア語で仔豚の意味とか)で調べてみてください。

 

よくは調べてはいないのでテキトーなことは書けませんが、もともとはイタリアのフィレンツェの像がオリジナルらしいのです。そしてオーストラリアのシドニーや何か所かにこの像を模したものがあるそうです。

こちらの像はドイツ・ミュンヘンのドイツ狩猟博物館まえにありました。



そしてそして、実は日本にも像はあるんだとか……!?

知りませんでした。灯台下暗しです。

「イル・ポルチェリーノ」のいわれを知ったのはずっとあとでしたので、わたしもミュンヘンとフィレンツェでは触りそこねていて、これから日本の分身仔豚をさがしてみようかなあと思っています。来年に持ち越しですが。

てっとりばやく運をつかみたい方は、この仔豚さんの鼻のあたりを触ってみてみて。きっといいことあるでしょう。

一般に流通しつつある、茸のポルチーニもたしか豚関連の意味があったと思うので、ポルチェリーノというのは同義語ですかね。福岡にはイル・パラッツオというホテルがありますが、”イル”がかかるとどう変わるんでしょうか??

こんどちゃんと調べておきます。



夏から始めたカテゴリー”旅ポート”も、ちょこちょこアップで、今のところチェコ・プラハとオーストリア・ウィーンとスロバキア・ブラチスラバまでお付き合いいただいています。このあとは、ビュウウンとデンマークへ飛んで、それからオランダ→ ベルギー→ ドイツへと続きます。
続く予定です。

来年もよかったら、どうぞお付き合いいただけますとうれしいです。
 

 

 

nako2.png おはじきのじかんも更新しています❕

旅ポート   2019/12/31   nao -otsuka

もう一葉

 

#旅ポート の更新が遅々としているのでオーストリアから離れようとしたのですが

ウィーンがわたしを呼んでいるような気がしたので(まったく呼んでいやしない)


もう一葉

シェーンブルンの冬のお庭です。
 

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フランツ・ヨーゼフ公が1916年11月没と教えていただいて、あれ、じゃあ妻木頼黄氏の命日とひと月違い?

金吾さんや唐津のあの方々、東熊さんとも同じ時代に生きた人だったのだなあと心を馳せると、そぉんなに遠い人には思えなくなりました。



わたしの母方の祖父母はちょうど入れ代わりのように生まれていますし…ねえ。

 

シェーンブルン宮殿

 

旅ポート   2019/11/22   nao -otsuka

聖マルティンさんのお向かい

 

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ヨーロッパの落書きは落書きのレベルを逸しています。

街中の壁やゴミ置き場は当たり前、驚いたのは文化財や列車にまで堂々たるアートともいえる落書きが見られるのです。

このスロバキア・ブラチスラバのマルティン大聖堂のカラフルな窓という窓は、いったい落書きなのでしょうか。それとも公認アート?

ガイドさんもなかなか探せないような静かな街でしたので、追及できず、なぞはなぞのままでした。
ちなみにお向かいにあたる壁面(下の画像)にも落書きアートが描かれていました。この絵の配色、絵本のなかの1ページみたいで、めちゃくちゃ好みでした。

 

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ブラチスラバはオーストリア・ウィーンから列車で一時間ほどで行けるおとなりの国です。
わたしたち世代だと、チェコスロバキアとして国名をおぼえましたよね  ――よね?

 

ブラチスラバ・聖マルティン大聖堂

 

旅ポート   2019/10/16   nao -otsuka

PINO

 

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あなたのシナリオどおりにしたいのなら

なぜ このボクに声をふきかけたのでしょう

この 役立たずのトーヘンボクに……

 

最初から夢などこれっぽっちも見なくてすんだでしょう……?

 

 

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いくら観劇好きでも、海外現地場当たり的での初めてのチケット入手はなかなかドキドキものでした。
幸いに端席(なんと €3.00=約360円)が残っていました。


フォルクスオーパーは、子供が気軽に楽しめるオペラやオペレッタを中心に、チケットもファミリー価格からあり、庶民に親しまれている劇場のようでした。

 

tickets.volksoper.at

ウィーン・フォルクスオーパー

 

旅ポート   2019/10/14   nao -otsuka

プルンクザールの魔法

 

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公演中のミュージカル「エリザベート」の人気もあってもう老若男女問わず知られているハプスブルク家。

その640年の栄華の中心にあったここ王宮敷地内にある国立図書館の名前が、”プルンクザール(豪華な広間という意味らしい)”というのはちょっとひねりがなさすぎてあれなんですが、ウィーンにおとずれたらぜひ行きたい場所のひとつでありました。

 

上の画像は天井のフレスコ画をカットしたものです。解像度を落とさないとアップできないのがほんとうに惜しいくらい。
肉眼では、建物の装飾部分なのか絵なのかわからないほど立体的に浮かびあがってみえて、よく「3Dのよう」と例えられています。

これほんとうに、18世紀の人がつくったの? って疑いたくなるくらいの精巧さです。

 

?万部 ?十万部の蔵書については一部はもしかしたらですが背表紙だけの複製品のようにもみえました。違ったらごめんなさい。
 

↓ 下から見あげた感じはこうなんですけど、人の大きさで(注:日本人より皆だいたいビッグサイズ)どのくらい高い位置にあるか少しは伝わるでしょうか。伝わるといいなと思います。
 

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補足:入口が意外にわかりにくく、そばまできて割と人が迷っていたように思いました。 (観光客少なめのシーズンオフ期間だったからかも。ウィーン少年合唱団参列のミサがある王宮礼拝堂も同様) 近くの人に思い切ってたずねるなり、あきらめずに入館してほしいです。

 

 

プルンクザール(オーストリア国立図書館)

onb.ac.at

旅ポート   2019/08/03   nao -otsuka

往にしえのボードゲーム

 

坊「ねえ、じいや。世界一かっこいいゲームつくってよ!」

召使「世界一ですか。坊っちゃま、少々お時間ください……」

 

 

 

召使「坊っちゃま、こんなん、できましたけど?」

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坊「じいやって、サイコー!」

 

 

ウィーン美術史美術館

旅ポート   2019/07/17   nao -otsuka

ミュシャの広告

 

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プラハの教会には、広告のある、ミュシャ(ムハ)のステンドグラスがのこっています。

”BANKA”ということは、銀行がスポンサーだったんですね。

 

起源の教会から数えると建築には千年の歴史があるそうです。この装飾がほどこされたのは締めくくり間近で、クレジット風にコマーシャルがつくあたりすでに現代っぽいですね。

旅初めに、バロックかゴシック様式か見分けられたら一人前といわれましたが、見れば見るほど(ゴシックも充分ごちゃごちゃしているよ、と)分からなくなり難しかったです。

 

 

 

プラハ聖ヴィート大聖堂

旅ポート   2019/07/13   nao -otsuka