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2019年

イル・ポルチェリーノ

 

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一年のしめくくりのアップは何にしようかなあと迷いつつ、この一枚を。

 

鼻を触ると幸せになれるという仔豚(イノシシ)さんらしいのです。

気になる方は「イル・ポルチェリーノ」(イタリア語で仔豚の意味とか)で調べてみてください。

 

よくは調べてはいないのでテキトーなことは書けませんが、もともとはイタリアのフィレンツェの像がオリジナルらしいのです。そしてオーストラリアのシドニーや何か所かにこの像を模したものがあるそうです。

こちらの像はドイツ・ミュンヘンのドイツ狩猟博物館まえにありました。



そしてそして、実は日本にも像はあるんだとか……!?

知りませんでした。灯台下暗しです。

「イル・ポルチェリーノ」のいわれを知ったのはずっとあとでしたので、わたしもミュンヘンとフィレンツェでは触りそこねていて、これから日本の分身仔豚をさがしてみようかなあと思っています。来年に持ち越しですが。

てっとりばやく運をつかみたい方は、この仔豚さんの鼻のあたりを触ってみてみて。きっといいことあるでしょう。

一般に流通しつつある、茸のポルチーニもたしか豚関連の意味があったと思うので、ポルチェリーノというのは同義語ですかね。福岡にはイル・パラッツオというホテルがありますが、”イル”がかかるとどう変わるんでしょうか??

こんどちゃんと調べておきます。



夏から始めたカテゴリー”旅ポート”も、ちょこちょこアップで、今のところチェコ・プラハとオーストリア・ウィーンとスロバキア・ブラチスラバまでお付き合いいただいています。このあとは、ビュウウンとデンマークへ飛んで、それからオランダ→ ベルギー→ ドイツへと続きます。
続く予定です。

来年もよかったら、どうぞお付き合いいただけますとうれしいです。
 

 

 

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旅ポート   2019/12/31   nao -otsuka

まぜまぜのモトモト

 

いきなり大きな話だと思うけど、わたしは特定の宗教の信者ではありません。


というのも、わたしの実家は神道で、夫氏の実家は大乗仏教の宗派で、家族ぐるみで親しくしてもらっているお寺さんは黄檗宗で、従兄はクリスチャンで、歴史をさかのぼると先祖にはキリシタンもいたらしい……という具合で最初から"まぜまぜ"の思考でいないと頭のなかが整理できないからです。

そして時には、ひとつに固執すると、人づきあいもうまくいかなくなるからです。

 

たとえば一日の初めに、神様に拝礼して(お稽古場)、夫家の仏壇のお花の水をかえて、伯母と従兄に「メリークリスマス!」を言って、お寺さんのお呼ばれ会に行くという流れもあり得ます。たった一日に。 ←今週末あたりがそう

それぞれの熱心な信者からしたらどのように思われるのでしょうか。

 

ただ、それぞれに向かいあうときにできるだけ心はやわらかくありたいと思っていますが……

今の世に、神仏習合の考え方が日本人の"モトモト"にしみ込んでいてよかったなあとつくづく思っています。

でなかったら、まわりの人、一人ひとりを大切にすることも難しかったでしょうから、ね。
 


そうそう。そういえばその流れで。

 

このあいだ天神のお店で着物の羽織を選んでいるときに、外国人の旅行客とみられる男の人がとつぜん話しかけてきたんです。

着物を手に広げながら、

「これはワイフにどうか?」(簡単な英語)

「タイはどれか?」(帯のことだと思った)

などなど。

ほかにも別の男性となかにはヒジャブをかぶられた女性が数人いらっしゃいましたね。どの方が「ワイフ」かわからないし、一緒に「ワイフ」を連れているとも限らないので、そこは慎重に受け答えしました。


ショップの店員さんいわく、近ごろ、記念に買って帰られる方が増えているそうです。


着ているすがた見たかったなあ。

 

ソーサク部屋   2019/12/20   xyz

楽しみな連載が始まりました

 

このブログにはいろんなカテゴリーをつくっていて、きょうは「ほんとざっし」の更新です。

 

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「小説すばる」を買うのは何年ぶり?  

思わず手にとってしまったのは表紙がヨシタケシンスケさんだから?  

 

もちろんそれも手にとりやすい要素のひとつでしたが、11月号から始まった小説が読みたいからでした。

タイトルは『剛心』。

 

「日本橋や日本勧業銀行本店を設計した明治建築界の三代巨匠の一人、妻木頼黄(つまきよりなか)。日本の近代建築の礎を築いた男達の人生を通して、もの作りと国作りの真髄に迫ります。」―ツイッターの公式 @shosetsusubaru さんより― (代→大)

 

 

最近子供の読解力低下がどうとかニュースになっていましたが、『東京駅をつくった男』(くもん出版刊)を読んでくれた読者のなかにはそろそろ二十歳近くの大人になっている子もいるかもしれません。

あの本に親しみをもってくれた読者さまが、グレードをあげて、こうした小説にも手をのばして読書の幅をひろげてくれたらなおうれしいなあと思います。

 


いやや、わたしが何より楽しみなんですけどねッ


ほか、気がついたのはずっとあとだったんですが、映画「ひとよ」のインタビュー記事もあり鑑賞後にじっくり読んだりもしました。

(新連載案内ページ → http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/trialread/201911-01/ )

 

 

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ほんとざっし   2019/12/15   xyz

追悼によせて

※12月9日付 画像と後述を追加しています

 

 

まずは、お知らせです。

所属の創作集団プロミネンスのサイトのトップページに追悼文が掲載されています。

眉村卓先生があちらに旅立たれて今日でひと月が経ちましたね……。

 

ぜひにぜひにアクセスしてみてくださいね。→http://ss-prominence.com/

 

福島賞ではかなり古株のわたしですから、お亡くなりになった先生方との思い出話などもどこかで書きつづりたいと思いつつも(とくにかつての選考委員でいらっしゃった光瀬龍先生、木暮正夫先生方とのエピソードなど知りたい若手の会員もいると思います)発表の機会がこれまでなかったのです。

わたしは島根県松江の県立短大を卒業しているんですが(のちに島根県立大に吸収合併)、一度プロミネンスの会員で松江出雲ツアーに行ったことがありまして、中尾明先生、南山宏先生、高田勲先生方のご紹介で、SF作家の豊田有恒さんとお食事をさせていただいたこともありました。

豊田さんは当時は確か島根県立大の教授でいらっしゃいました。畑中弘子さん、廣田衣世さんもご一緒の楽しい旅でした。

 

昔話に花を咲かせる先生方からは、ウィキペディアに書いてあるようなこととは遠く(なぜだったんでしょうね?)出てくる出てくる創作関係ごとはお互いをねぎらうような内容で和やかに歓談されていらっしゃいましたね。

だいたい、本人が正式に発表していること以外は「第三者」の憶測にすぎないのではないか……それとも御大方の盛大な仕掛けだったのか(SF界を盛り上げるため? …これもただの憶測)とまで勝手に思えたできごとでした。

 

いつか追悼をかねてのSFアンソロジー集など企画できたらいいなあと個人的には思っています。あくまで個人の願いで現時点では誰かにご相談しているわけではないです。

プロミネンスが昔発行していた会報も、できればテキストで起こしたほうがいいのでは……というくらいの貴重な内容のものがあります。著作権などで難しいでしょうか……。

 

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表紙:金森 達

 

 

11月30日は、日本児童文芸家協会さまの「第1回 童話塾in九州」の案内状をもらいまして行ってまいりました。わたしは長年日本児童文学者協会の会員ですので会を跨いで参加させていただいたこと感謝申し上げます。(両会は作家のうちうちでは、”児文芸””児文協”と略してもよく呼ばれています →後述)

 

講師の先生方からはたくさんの新たなヒントをいただけましたし、会場には、創作仲間というより”児童”書仲間ですからもはや幼なじみではないか? というメンバーの顔触れに 何かぐっとこみ上げるものがありましたね。季巳明代さんとお別れ時にガシッとハグしあいました。森田きよらさんとはたぶん15年ぶりくらいの再会でした。

理事でいらっしゃる高橋うららさんとは、”うらぴょんさん”と呼ばせてもらっていたころから親しくさせていただいています。(いまはそんな風にはとても呼べませんが)

 

会場で一日早く販売されていた『児童文芸』12月1月号 特集「児童文学塾デビューへの道」を開いてみると、巻頭に沢田俊子さんがご寄稿されていました。福井県の第1回恐竜文化賞のエピソードに、えっ? あのときそんなことがあったの? と初めて知ったびっくりな内容でした。1995年11月26日のことであの日福井は大雪でした。

会場までの先生方のお足運びも大変なことでしたでしょう。

わたしもビギナーズラックの最初の最初の受賞でしてようやく辿りついた会場では舞い上がりあまりにボーーーーッとしていました。企画監修の竹内均博士には声すらかけられませんでした。本当の「ど素人」というのはわたしのような者のことです。 気になった方はぜひぜひお買いもとめのうえご覧くださいませー。(…あら、宣伝)

6月・7月号では「保育絵本へのアプローチ」という特集でこちらも購入させてもらいました。巻末の福島賞の公募広告に名前が載っていました。こんな風に知らないうちに知らないところで名前がひょっこり載っていたりするのもとても嬉しいですね。

 

 

あとになりましたが、はや12月です。信じられません。ほんとうに一日一日が過ぎるのが早いですね。 福岡でも急激に冷え込む日があったりとさすがに冬の寒さを感じています。残暑がいつまでも続いていた分、余計ですね。 どうかくれぐれもいつもよりご自愛くださいますように。

 

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後述つづき
児童書の作家が多く所属している社団法人が主にこの二協会なのですが、ほかに、”童美連”といって絵を描く職業画家向けの団体もあります。正式名は「日本児童出版美術家連盟」です。
このような社団法人に対して、創作集団プロミネンスは親睦団体という位置づけになりますでしょうか。

 

ソーサク部屋   2019/12/03   xyz

しゅうちゅうちゅう



あれこれ、総しあげ期間で集中中(って、ちゅうちゅうヘンか)であります。

お返事等おくれがちになります。
 



初代パソのころの、ペイント(マウス)で描いた絵を置いときます。




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Illustration  大塚菜生

 

ソーサク部屋   2019/11/26   xyz

もう一葉

 

#旅ポート の更新が遅々としているのでオーストリアから離れようとしたのですが

ウィーンがわたしを呼んでいるような気がしたので(まったく呼んでいやしない)


もう一葉

シェーンブルンの冬のお庭です。
 

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フランツ・ヨーゼフ公が1916年11月没と教えていただいて、あれ、じゃあ妻木頼黄氏の命日とひと月違い?

金吾さんや唐津のあの方々、東熊さんとも同じ時代に生きた人だったのだなあと心を馳せると、そぉんなに遠い人には思えなくなりました。



わたしの母方の祖父母はちょうど入れ代わりのように生まれていますし…ねえ。

 

シェーンブルン宮殿

 

旅ポート   2019/11/22   nao -otsuka

代役に


取り急ぎ、本日の言いたいこと。

 

不謹慎かもしれませんが、ドラマの代役が間に合わない場合などは衣装はそのままのCG俳優をアテたらどうかなあと思いますけど。

老若男女の顔パターンを作っておいて、声優さんもいっぱいいらっしゃいますし、ね。

CG駆使されている番組ありますので、技術的には可能ですよね。あとは違和感が解消されれば......? でしょうか。

 

 

 

以下、18日付追記です。

10月に、時代ものの衣装を着させてもらったりしてあらためて実感したわけですが、こういった装束(大鎧の背中部分)の紐結びひとつにしても、慣れた方でも10分から15分くらいかかってました。

 

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ドラマ好き個人の気持ちとしては、もちろん、「無理をするくらいなら、延期になってもいいのになあ」ですですゾ。


 

ソーサク部屋   2019/11/17   xyz

トシやね...

 

このところ免疫力が落ちていたみたいで、急遽、ちょっとした手術を受けました。

‪本人は元気になれたつもりでしたが、昨年、晩秋に患った感染症からの後遺症が根深かったみたいです。

後遺症じたいは筋力低下とか体内の一部の機能的なことで、他人に害をあたえるものではありません。そして、疲れが最大の敵とか......

これまで一馬力でできたことが三馬力必要になるとしますと、別のところに負担が行ってしまう、というようなものです。

でも入院せずにすみましたし、術後じゅうぶんに充電した夜には、楽しみにしていた劇を観に行ったりしましたよ。

(自分自身に馬鹿に違いないとツッコミしながら......)

 

本当につらいのは、自分のカラダのことではありません。

千葉や各地域の台風や大雨の被害で心休まらないなかの、首里城の焼失、言葉のかけようがありません。

昨年6月の、コールサック社さま出版の沖縄詩歌集をきっかけに沖縄を取材し、沖縄を素材にした話を書いていたところだっただけに、あれも、あれも消えてしまったのかと震えました。

 

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ツイッターでは、また復元したらいいなど盛り上がりのツイートを見かけますが、この30年に命をかけた人がいたはずです。

 

詩のほうは、実父のつながり、従姉さんと亡き伯母から下地をいただいたものでした。

 

‪物語のほうも、快復してどうにか仕上げなくては......とあらためて決意をしました。

ほかにも、持ち込みや企画をできるところから再開していますので(相手あってのことですので)ヤル気は満タン! といいますか充満中なのですよ。

 

 

しんどいときにたくさん励ましていただいた、上野のヤマシロヤさんで、今年もカービィの楽しいイベントが開催されると発表されています。

絵本などを買っていただいた方には、おまけもあるようです。

カービィ関連も、まだまだお知らせできること今後もあると思いますので、ファンの方はひきつづき楽しみにしていてくださいね。




※追記画像をアップしました。これは、花鳥図(康熙丙戌花朝 孫億作 1706年)の複製画と思われますが、所蔵の文化財も消失したかもしれないとニュースで知りました。

 

ソーサク部屋   2019/11/01   xyz

ガイコツさん

 

出先でユニークな木造の駅に出会えました。

 

大隅横川(おおすみよこがわ)という鹿児島の霧島市内になるのでしょうか?

出かける前には降りる予定もなかった、駅員も見当たらないような駅(無人?)で出迎えてくれたのは、ガイコツさんでした。

 

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この左手は……

しかも、駅まるごと、ぜっさんハロウィンぶり……

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ちょうどこの世のものじゃない人たちに会いたかったところでした。


ガイコツさん、しばし、和ませてくれてありがとうございます。
ここんとこ、ひきうけた仕事の件でずーーーーーーーっとずずずーーっと悩んでいたのですが、半分くらい吹っ飛びましたヨ。

書くほうではないあまりやったことのない慣れない方面で、少し肩の力が入りすぎていたのかもしれませんねえ。
一部の方にご心配をおかけしています。

※この件に関しての話し合いをSNS等で#チューリップ会議と表明することになりました。近い将来花開いて、子供から大人まで、楽しんでいただけるものになりますように願いをこめてみます。

 

 

帰宅すると、文藝家協会さまから今年三度目? の著作物使用料のお知らせがありました。

新たに28件だそうです。感謝ばかりです。

創作方面は、今新しく取り組んでいることの成果をだせるよう、ひきつづきチャレンジしてまいりたいと思います。

 

 

ソーサク部屋   2019/10/25   xyz

聖マルティンさんのお向かい

 

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ヨーロッパの落書きは落書きのレベルを逸しています。

街中の壁やゴミ置き場は当たり前、驚いたのは文化財や列車にまで堂々たるアートともいえる落書きが見られるのです。

このスロバキア・ブラチスラバのマルティン大聖堂のカラフルな窓という窓は、いったい落書きなのでしょうか。それとも公認アート?

ガイドさんもなかなか探せないような静かな街でしたので、追及できず、なぞはなぞのままでした。
ちなみにお向かいにあたる壁面(下の画像)にも落書きアートが描かれていました。この絵の配色、絵本のなかの1ページみたいで、めちゃくちゃ好みでした。

 

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ブラチスラバはオーストリア・ウィーンから列車で一時間ほどで行けるおとなりの国です。
わたしたち世代だと、チェコスロバキアとして国名をおぼえましたよね  ――よね?

 

ブラチスラバ・聖マルティン大聖堂

 

旅ポート   2019/10/16   nao -otsuka